歯周病とは?
歯周病とは歯垢中の細菌が歯肉や骨に炎症を起こす疾患で、歯を支える歯槽骨が減り、
歯がぐらついて、悪化すると最後には歯が抜け落ちる病気です。
口腔衛生が保たれておらず歯垢が溜まっている方、煙草を吸う方は歯周病になる可能性が高く、
また糖尿病の方は進行が特に早い為、注意が必要です。以下のような症状をお持ちの方は
歯周病である可能性があります。
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯を磨いたり、固いものを食べると歯茎が出血する
- 口臭
- 口の中で変な味がする
- 歯がぐらつく
- 歯茎が低下し、歯が以前よりも長く見える
歯周病とその他の病気との関連性
近年になって歯周病とは単なる歯肉の病気ではなく、体全体の病気と関連していることが
明らかになってきました。歯周病のある方は、以下のような病気にかかるリスクも高まります。
- 不明熱−3週間以上にわたり、38.2℃を越える原因不明の熱。
- 心臓病−細菌性の心内膜炎は原因のほとんどが口の中にいる細菌です。原因菌が心臓をとりまく動脈に感染すると血栓を引き起こしやすく、動脈硬化を進行させます。
- 糖尿病−歯周病による炎症を抑えようとする体内の働きが、同時にインスリン(血糖値を下げる物質)に抵抗し、血糖値のコントロールを妨げます。これにより糖尿病の症状が悪化、また口内の糖分が増えると歯周病自体の悪化にも繋がります。
- 肺炎−食べ物を誤って軌道に入れてしまい、歯周病の原因になる細菌が肺や気管支に感染します。
- 早産−歯周病菌が胎児の成長を阻害し、早産や低体重児出産のリスクが高まることが明らかにされています。
- 胃炎・胃潰瘍・十二指腸炎−これらの原因菌が患者の口の中から多く検出されます。